パンフレットも
ハイテクなデジタルパン レットにしよう!

時代はデジタルパンフレット!?

紙かデジタルか、ここまで波及している議論

技術革新が進行して行く世界を眺めていると、それまで当然のように使用していた手段や物資といったものが駆逐されるように存在感を薄めていく現象が見られる。新しいものが生まれる事はいいことだと考えている反面、新世代が登場することによって発生する問題は何処にでもその火種がくすぶっているものだ。筆者的には新しいものは確かに便利に感じる、それこそ携帯に関しても日本で言えばガラケーからスマホへの移項に関して柔軟に受け入れていく人々が増加しつつあり、その波に逆らう事無く利用している人も多いと思う。だがそれ以上にこれまで当然のように使用してきた既存のものを切り捨てて、すべてを最新に切り替えることが本当に正しいことなのかどうかについては疑問を呈する。新旧という言葉は相容れることはない、それぞれが独立した性質を持っている存在であるため、融合や融和といったそれぞれの良さを取り入れつつも時代が進歩するためには、自然現象ではない人間の手による干渉が必要だ。それも『旧い』と呼称される存在については積極的な保護と保全、そして価値観について認めることに取り組まなければならない。

しかしながら最新という言葉で作られた商品や概念は、どうしても便利という言葉で生活を充足させる、またはそれまでの仕事の効率やらを飛躍的に向上させるだけの力を有している場合がある。それに付いては素直に認めなければならない点だ、但しそれをすべての基準とした考え方をする事は実に閉塞的な人間性を持たせることになってしまうため要注意でもある。便利なことに変わりはないが、便利すぎる不便さというものもある。そうした商品を実際にみることでどうしても違和感を感じざるを得ない瞬間が度々ある。

ではここからは1つ具体的な例を都って話をしていこうと思う。今回取り上げたいのは何処でも見られるような『パンフレット』についてだ。パンフレットといえば基本直ぐに思いつくのは紙媒体のものだが、最近では紙だけでなく『デジタル媒体を採用した、デジタルパンフレット』なるものが近年登場している。中には既に紙のパンフレットではなく、デジタルパンフレットへと完全に切り替えている企業もあるはず、ではもてはやされるように普及しているデジタルパンフレットとはどのような物なのかことを考察して行こう。

デジタルパンフレットにすることで見えてくる点

デジタルパンフレットなるものが登場してくるようになったのは、おおよそパソコンが登場してから10数年後、技術が進歩して行く中でパソコンの中にあるソフトを使用しての作成スキルが向上して行くことで生まれた技術だ。案としては既に何十年前から考えられていただろうと思う、それを今こうして体現できているだけで機械というものが登場してからの文明の進化スピードは驚くほど加速していると分析して良い。デジタルパンフレットもその一端を担っているわけだが、そもそもデジタル化にすることでパンフレットはどのような性質を帯びていく、または移項することによって見られる紙媒体よりも優れている点、もしくは逆に欠点となる部分も表層化してくるものだ。

デジタルパンフレットの良い点と悪い点とは何か、まずはそこから見てみよう。

デジタルパンフレットの良点

1:コストの削減
まず最初に良点、メリットの部分から見ていこう。デジタルパンフレットにすることで生まれる良点に挙げられるのはまずこれ、『コストという問題を削減することが出来る』というところだ。デジタルにすることによってコスト問題を抑えることが出来るとよく言われているが、パンフレットに関しても例外ではない。紙媒体のパンフレットを作成するとなったらコストは掛かるのかと疑問に思う人もいるだろう、パンフレットはいわば企業についてのカタログ的な役割を担っていたりするものだ。企業を知ってもらうには色々とあるが、大半の人は興味もない企業のことを詳しく知りたいとは思わないもの、するとそこで役立つのがパンフレットだ。最低限パンフレットにて企業のことを掲載している、またどのような事業を展開しているのかといった概要について記してあるものだ。そうしたパンフレットで企業のことを知ってもらうとなったら、紙媒体の場合はそれなりの枚数を作成しなければならない。対してデジタルに関しては大量に印刷しなければならない紙媒体よりも、デジタルパンフレットの方がコストとして安く済ませることが出来る。
2:最新の情報を提供することが出来る
次にデジタルパンフレットの利点としては、企業についての最新情報を掲載することが出来るという点だ。企業が発行するパンフレットという物はある一定期間を対象にした事業内容を掲載し、自社がどのような活動をしているのか知ってもらわなければ仕事の話は来ないものだ。そこで活躍するのがデジタルパンフレットというものだ、これらはデジタルだからこその利点を遺憾なく発揮することが出来る、それは『情報を即座に更新することが出来る』ということ。情報は常に最新を掲載していなければならない、特に企業が自社についての案内をするために作成するパンフレットはどんなに小さなことでも最新情報を掲載するようにしたい、どんなに些細なことでも旧い情報よりも新しい情報を掲載していることで、より魅力を高めることが出来るものだ。デジタルパンフレットの場合は、そうした情報の差異が出た場合には即座に更新・追加することが出来るため、デジタルパンフレットの良さとなっている。

デジタルパンフレットの欠点

では逆にデジタルパンフレットの欠点となるところについて話をしようと思う。一見すると何も問題がないように見えるが、それはあくまでパソコンなどの機器に『精通している人』ならば、何の問題も無く利用することが出来る。だが機械関係に弱く、スマホなんて物を持ちたくない、またパソコンを操作することもおぼつかない人にしてみると逆にデジタルパンフレットにすることで見えてくる問題点が発生する。

1:パンフレットを開くことが出来ない
現在までに使用されているパソコンの種類が必ずしも最新式を導入している人が利用する、なんて状況ではない。最近の話では、既にサービスが終了している『WindowsXP』を未だにOSとして使用している会社も少なく無いと思う。さすがにサポートが終了しているためそんなに多くはないと思うが、そうしたOSをアップグレードしていない、普段からソフトを使用していないがために最新型にバージョンアップしていないといった、そうした些細な問題が出てくる。するとデジタルパンフレットの場合、最新のソフトで作成していると、それを開くために必要なソフトをアップデートしなければならないといった、そんな不便な点が出てくる。互換データで作成しているとそれらが適用されるソフトをすべての人が使用しているわけではない。単純に最新のものにバージョンアップすればいいだけのことだと言い切れなくもないが、そのことについてよく理解していないと中々その一歩を踏み出すことが出来ない。デジタルパンフレットは確かにいいかもしれないが、最低限パソコンに対しての知識を持っていないと見ることすら叶わなかったりする。
2:操作が面倒くさい
次に紹介するのもパソコンの操作を得意としていない人に対して共通する部分でもあり、またデジタル化する書籍に対して抵抗感を持っている人にもどこかしら共感できる要素が含まれている。デジタルパンフレットを利用することでコストなどを削減できるが、画面上の文字、ならびに操作に関して不便すぎる、もしくは面倒だと感じる人もいるはずだ。それがデジタルパンフレットに見られる欠点となり、デジタル化することによって書籍が抱えることになる悩ましい点でもある。紙の媒体で作成されたパンフレットなどは、何を疑問に思う事無くその手に持ってページを開いて、見にくい場合には自由に書籍を上げ下げすれば文字を見ることが出来る。これがデジタルパンフレットを始めとした電子書籍になると、一定の操作知識が求められる。

デジタル化の難儀さを理解する

操作に問題解消したとしても、次の課題は文字だ。拡大すれば見えるだろうが、電子書籍を見ているといつも思うのがあまりに隅々までじっくりと中身を見ることがないということ。文字しかない場合には気合を入れて読むが、イラストなどが掲載されていると文字よりもそちらの方に視点は動くもの。それならまだいいが、イラストを隅から隅まで見ようとは何故か思わない、というよりかは見にくいと感じるときがある。筆者は電子書籍にしても、紙媒体の書籍にしても、どちらも併用しているほうだが、未だに紙媒体の方を圧倒的に利用している。

これはどうしてかというと、本当に見づらいときがあるからだということ。パソコンの画面いっぱいに拡大された内容をじっと見つめるのは中々眼精疲労が溜まるもの、便利なのは良いとしても見ていると目がしばしばして疲れてくる感覚は、どうにもなれない。休憩しながらといってしまえばそれまでだが、中々うまく行かないものだ。

ところがこうした点も企業が製作するデジタルパンフレットとなれば、少しばかり本質も異なってくるだろう。色々問題点は内在しているものの、企業からすれば紙よりもデジタルへと切り替えて行こうとする動きは、今後も強くなって行くかもしれない。